生まれながらの天才は存在しない?天才と努力遺伝子について
■天才とは何なのか?
あなたが思う【天才】とはどんな人だろうか?
かなりの確率で天才と聞いて思い浮かぶのは、
かの有名な「アルベルト・アインシュタイン」や「レオナルド・ダ・ヴィンチ」でないだろうか。
また、身近な人や芸能人、スポーツ選手などを思い浮かべる人もいるかもしれない。
何をもってして天才と決めるのか。
意外と人によって違うような気もする。
先ほど挙げたアインシュタインは、物理学者だ。
レオナルド・ダ・ヴィンチは芸術家だが、発明や解剖学などあらゆる分野にも精通していた。
一般的に天才とは、他者とは違う秀でた才能を持った人間などを指している。
プロスポーツ選手なら、その中のトッププレーヤー、
バスケットの神様と言われるマイケル・ジョーダン、
サッカーの神様のペレなどは誰もが認める天才だろう。
また言語能力が高く、10カ国語以上しゃべることができる人や、
暗算のスピードが超早い子ども、
最近では、天才子役なんてのも聞く。
ウィキペディアの中で天才とは、
天性の才能、生まれつき備わった優れた才能(生まれつき優れた才能を備わった人物)のことである。天才は、人の努力では至らないレベルの才能を秘めた人物を指す。天才は、主に、極めて独自性の高い能力的業績を示した人物を評価したり、年若いのに、あまりに高い才能を示した人への賛辞的形容に使われる。
天才は、一般に、革命的な発想から、業績を上げた人を指す。それが、歴史や社会に影響を残すに至ったレベルの人物を指すことが多い。しかし、「○○の天才」といったように芸術やスポーツ等様々な分野に一見限定した用法もある。
となっている。
これを見ると、やはり生まれつき違う優れた才能がないと天才にはなれないと思ってしまう。
イメージとしては生まれた時から脳の作りが違っていたり、
学力やスポーツなどの才能が初めから人とは違うような感じだろう。
■天才は生まれつきの才能?遺伝子が違う?
確かに天才は生まれながらにして天才だったのだろうと思いたい。
むしろそう思って納得させている自分がいる気もする。
しかし、先日キングス・カレッジ・ロンドンの研究で
驚きの研究結果が発表された。
研究対象になったのは、非常に高いIQを思った1409人。
IQはなんと170以上!
これは世界の人口の0.03%と言われている。
この高いIQを持った人間といわゆる普通の人間のゲノム(遺伝子)を調べた結果、
【天才の遺伝子】は存在しないという事だった。
ただ、学力、能力などに遺伝はもちろんある。
「遺伝資産」が関係するのは約60%だと判明しており、
残りは環境が影響を及ぼす事もわかっている。
発明王のエジソンが残した言葉で、
Genius is one percent inspiration, 99 percent perspiration. 「天才は1%のひらめきと99%の努力」
というものだが、これは「1%のひらめきがなければ99%の努力は無駄である」という意味が込められていて、
努力こそがひらめきに最も必要なものでもあると発言していたらしい。
ここで重要な努力だが、驚いたことにこの努力の遺伝子が存在するというのだ。
■天才は【努力遺伝子】を持っているかどうか
なんと驚くことに天才と凡人を分けていたのは、努力遺伝子だった。
簡単に言うと、天才は一般的な凡人にマネができないくらいの時間をその物事に費やしているという事だ。
それを一般的には努力しているように見えるわけだが、
実際にそれを実行している天才は努力と思っていないという事がこの遺伝子の特徴。
ただ、この努力が続けられる事も遺伝の影響をうけているという。
努力を努力していると思わず続けられる才能というものが、
天才を生み出しているという事だ。
またいつ花開くかもわからないので、諦める事もない。
努力していると思わず他人にはマネできないくらいの時間を費やすことができるものとは、
興味があることや、自分が好きな事が一番近いだろう。
何かに没頭することは天才への第一歩なのかもしれない。